SOLAS条約(ソーラス条約)ってなんだ?
1912年に北大西洋上で起きた「タイタニック号沈没事故」を契機として定められた、「海上における人命の安全のための国際条約」が、『SOLAS(ソーラス)条約』です。
(2004年5月現在、146ヶ国が批准)
この条約はこれまでも船舶や港湾設備の発展、海上交通の安全確保などに合わせて改正されてきました。2004年7月1日発効の改正は、2001年9月のアメリカ同時多発テロを契機に、国際テロの阻止を目的として、船舶および港湾施設の設備や保安体制などの強化義務が盛り込まれています。SOLAS条約には保安基準が定められており、その基準を満たした保安対策を施すことになります。各国が独自の判断や基準で対策を行うといった内容ではありません。
テロリストの目的は直接的な破壊活動によって人命を奪ったり、直接的な経済損失を与える事だけではなく、工作員を送り込み、狙った国の国際的信用を失墜させる事、人心攪乱や国論の分断なども目的です。このようなテロ活動を阻止するために、保安対策を強化するように改正されました。
|