接続先の書き換え対策
プロバイダ接続電話番号が国際電話に!
ある日突然、郵便受けにかけた覚えもないのに国際電話の会社から請求書が届く。
請求金額を見てびっくり!なんと数十万円もの通話料金が記載されていた・・・。
『プレゼント応募はココをクリック!』『もっと見る?だったらココをクリック!』
などの甘言で、接続先を国際電話に書き換えてしまうソフトをダウンロードさせる
悪質なサイトがたくさんあります。
勝手に新しい接続先を作る、従来の接続先電話番号を書き換えてしまうなど、手口
は様々。アナタはよもやそんな事とは知らないから、まったく気付かない。
気付いた時には時既に遅し。数万円〜数十万円もの請求書に愕然とするばかり。
こんな悲劇の主人公になりたくなければ、今すぐ接続先電話番号をチェック!
「ダイヤルアップネットワーク」を開いて、自分のプロバイダの接続先電話番号を
を調べてみてください。見慣れないアイコンや新規の接続先が追加されていたり、
接続先電話番号が以下の数字から始まっていたら、悲劇の舞台に立っています。
即刻インターネット接続を切断し、ダイヤルアップの接続先を削除してください。
改めて「新しい接続」をクリックして、正規の接続先を登録しましょう。
001
or 0078=KDDI
0041=日本テレコム
0033=NTTコミュニケーションズ
0061=Cable&Wireless IDC(ケーブルアンドワイヤレス)
※このC&W(ケーブル&ワイヤレス)を経由した被害が一番多い。
悪質業者が使用する、開発途上国の通信事業を行っている会社のためだろう。
122=マイラインの解除をするための番号
5555など=接続先ダイヤルを秘匿するためのダミー
※「ヤバイかな?」と思ったら、上記の各国際電話会社の「お客様窓口」に接続の
有無を確認する。日常で国際電話を使用することがないのであれば、取扱休止を
しておくとよい。国際電話不取扱いの手続きは後述する。
確実に被害を防ぐ方法
日常で国際電話を使用しないならば「不取扱届」を出しておく。
国際電話の場合は「国際電話不取扱受付センター」に利用休止申込書をFAXか
郵便で送る。FAXの場合は、送信したらスグに受信確認の電話を入れておくと
ちゃんと届いているかどうかの確認をしてくれる。
国際電話利用契約の利用休止申込書は「愛媛県ネットワーク防犯連絡協議会」
のホームページからダウンロードできる。必要事項を記入してFAXか郵送する。
利用休止の手続き完了に5〜10稼働日(正味1〜2週間ほど)かかる。
手続きが完了したかどうかは、申込者が電話かFAXで問い合わせる。
受信確認、手続き完了確認ともに、下記のフリーダイヤルでOK。
国際電話不取り扱いセンター
〒163-8504 東京都新宿区西新宿2-3-2
TEL 0120-210-364(フリーダイヤル)※平日9:00-17:00まで
FAX 0120-210-535(フリーダイヤル)※24時間受付
ほぼ確実に被害を防ぐ方法
CATV・ADSL・FTTHなどのブロードバンド接続を導入する。
ブロードバンド接続なら被害の心配はない。
CATVは電話回線をまったく使用していないから、接続先を書き換えられても
インターネットに接続しているのはCATV回線。
まったく心配はいらない。
ADSLは壁のモジュラージャック(電話コンセント)にスプリッタを差し込み、
音声通信(電話)とデータ通信に振り分け、データ通信側にADSL専用モデム
をつないでインターネットに接続している。ADSLは電話線を使っているが、
通常の電話回線を使って接続しているわけではない。よって被害の心配はない。
→OCNで説明されているADSL接続の概念図
ただし、パソコンのモデムに電話回線が差し込まれている場合は、CATVでも
ADSLでも、FTTHでも被害に遭う可能性はある。
ブロードバンドを導入しているなら、FAXソフトを使う場合など電話回線接続
が必要な場合以外は、モデムから電話線を抜いておくこと。
接続監視ソフトで防ぐ方法
国際電話を使用する必要がある場合は、接続状態を監視して意図しない国際電話
への接続を警告してくれるソフトを導入しておく。
100%検出してくれるとは限らないらしいが、かなりの精度で警告してくれる。
いずれもフリーウェア(無料)なので、インストールしておくとよい。
No!国際電話(Emurasoft)
http://www.emurasoft.com/jp/chintcal/index.htm
ダイヤルアップチェッカー(KDDI)
http://www.kddi.com/topics/atx/image.html
アクセスウォッチャ−(ケ−ブル・アンド・ワイヤレスIDC)
http://www.cwidc.com/acc/down.html
事前に勉強しておく方法、事後にとるべき対処方法
インターネットに潜む悪質なワナに引っ掛からないように、充分な知識を得ておく
事が一番大切。無知が故に必要以上に不安になったり、被害に気付いた時に冷静な
判断が下せず、適切な事後処理を行えない人が多い。
インターネット利用は自己責任であり、「知らなかったから」は通用しない。
「ついウッカリ」がとてつもない事態や被害につながっていく。
事前防御策から事後処理策、被害相談など非常に為になる、心強いサイトを紹介。
「えっ?と驚く前に
―国際電話・Q2からの事前防御策―」
※ここは非常に頼りになるサイト。ブックマークしておきたい。
とりあえずやっておいた方がよい防衛策
インターネットエクスプローラーのセキュリティレベルを「高」にしておく。
※ツール→インターネットオプション→セキュリティ→規定のレベル→高→OK
これでActiveXとJAVA、ならびにそれぞれのスクリプトも無効になる。
セキュリティレベル「高」だとJAVAスクリプトを使ったサイトなど見られない
WEBサイトもあるが、アダルトサイトで次々と新しいウィンドウが開くといった
ことはなくなる。怪しげなサイト巡回の際にはこの設定をおすすめする。
Windows Update
も表示できなくなってしまうが、信頼できる安全なサイトを見る時
にはセキュリティレベルを「中」に戻せばよい。
インターネット被害対策コンテンツ「Caution
!」
★接続書き換え対策、被害の個別相談にはお答えしかねます。
リンクしてあるNTTのサイトや各国際電話会社サイトをご覧になってください。
当コンテンツは被害に遭わないための対策と防御方法の紹介が目的であり、被害相談
や被害者救済のコンテンツではありません。
Fishing has now become a craze.